代表の実績

株式会社ストラテジア代表・馬場次郎
株式会社ストラテジア代表
馬場次郎

現職で成果を上げる技術者を育てる

キーエンス史上3人目の「最優秀技術賞」を受賞。
同社で15年半にわたり新商品開発に従事し、主力商品のコア技術を次々と生み出しました。

現在はエンジニア育成塾を主宰し、大手メーカの設計開発者を中心に、再現性のある成果の出し方を指導しています。

経歴・受賞歴

在職中は高い開発力が継続的に評価され、社内外で表彰を受けました。
特に2014年には、同社史上3人目となる「最優秀技術賞」を受賞。
全社で年に数件しか出ない商品賞を4回受賞しました。

内容
2008年株式会社キーエンス入社。
産業用センサの新商品開発に従事。
2014年同社史上3人目の「最優秀技術賞」を受賞。
特許賞・商品賞とあわせてトリプル受賞。
2017年特許賞・商品賞(2機種)を受賞。
2019年特許賞・商品賞を受賞。
2023年開発商品が「経済産業大臣賞(社外賞)」を受賞。
退職し、エンジニア育成塾を開業。
2025年株式会社ストラテジアを設立。
経歴・受賞歴
2014年キーエンス史上3人目の最優秀技術賞の受賞トロフィー
史上3人目の最優秀技術賞を受賞

開発実績・職務経験

在職中は、幅広いセンシング技術の新商品開発の中核を担い、主力商品のコア技術を多数生み出しました。
光・磁気・超音波・熱・圧力・コリオリ力といった物理現象をモデル化し、独自の計測アルゴリズムの発明や、特殊なASIC・MEMSの開発を推進しました。

とりわけ、技術にとどまらず、企画・マーケティング・営業から、量産立ち上げ・品質・購買・知財に至るまで、全工程に一貫して携わりました。
各部門と緻密に連携し、全体を俯瞰して最適化を図る横断的な視野を培いました。

開発実績

開発した主な機種を以下に示します。

商品ジャンル開発商品
光電・ファイバTOF距離センサ
カラーセンサ
ファイバセンサ
マルチセンサコントローラ
近接長距離近接センサ
流量超音波クランプオン微小流量センサ
ハイブリッド型超音波クランプオンセンサ
コリオリ式流量センサ
気体用省エネユニット
熱式エア流量センサ
圧力耐環境圧力センサ
ネットワーク対応圧力センサ
安全セーフティレーザスキャナ
セーフティライトカーテン
ネットワークEtherCATユニット

職務経験

これらの経験を通じて、技術の専門性と経営的な判断力の双方を磨き、技術者としての「成果の再現性」を確立してきました。

ジャンル内容
市場・顧客対応営業同行、顧客ヒアリング、展示会ヒアリング、大手顧客案件対応。
企画・商品戦略商品仕様検討、ラインナップ検討、
低コスト設計、コストダウン、電子部品原価解析。
発明・技術開発測定原理発明、アルゴリズム開発、アナログ電子回路、
カスタムASIC、MEMSデバイス、放熱設計、モータ開発。
信頼性・品質・規格対応EMC評価・対策、長期信頼性評価、
規格認証対応(UL/CSA/CE/3A/EHEDGE/安全/本質安全防爆)、
該非判定対応。
知財対応日米欧特許調査、特許回避、特許出願。
調達・製造海外メーカ折衝・交渉、
国内外ファブレス委託先での量産立ち上げ支援、海外製造移管支援。
マネジメント・育成プロジェクトマネジメント、若手エンジニア育成。

訪問実績・現場経験

営業からの情報だけでは、現場の真実は見えてきません。
開発者として、自動車・半導体・食品・鉄鋼など、あらゆる工場に足を運び、
冷却剤や硫黄の匂い・真っ赤に焼けた鉄の灼熱・音や振動、そして微粒子といった
現場の空気を五感で感じることを大切にしてきました。
そこで得た肌感覚こそが、「本当に使える技術」を生み出す源になりました。

ジャンル内容
訪問業界自動車・自動車部品・工作機械・各種機械・金属加工・樹脂成形
半導体製造装置・半導体・電子部品・液晶・製品組立
製鉄所・鉄道車両・建材・食品・薬品・軍事航空宇宙 など
訪問営業所国内34拠点中27拠点を訪問
東北:仙台
関東:東京、神田、八王子、横浜、海老名、柏、川越
中部:名古屋、豊田、刈谷、静岡、浜松、金沢、富山、松本
近畿:大阪北、大阪中央、堺、京都、神戸、滋賀
中国:広島、岡山
九州:福岡、北九州、熊本
国内34拠点中27拠点を訪問した可視化マップ
赤:複数拠点 青:1拠点 黄:拠点無し
顧客訪問(北米)カリフォルニア、イリノイ、テキサス、ノースカロライナ、サウスカロライナ
ファブレス工場国内主要拠点、中国主要拠点

指導方針

技術力だけでは、成果は出ません。
現場で信頼され、大きな成果を上げるためには、技術・人・ビジネスをつなぐ力が必要です。
当塾では、多くのエンジニアが苦手とする「4つの力」を体系的に磨き、
その他大勢から抜け出し、現職で確かな評価を得ることを目指します。

技術横断力—専門を越えて全体を動かす力

技術横断力
開発の9割は既存技術の組み合わせ。
専門を守りながら、7割の把握で視野を広げ、全体最適を狙う
横に強いエンジニア」が、プロジェクトを加速させる。
(クリックで詳細を開きます)
開発チームにおいて、メカ・エレキ・ソフト・プロマネといった役割の壁を越境する技術横断力が重要。
メカ・エレキ・ソフト・プロマネの壁を越境する

企業の開発は、最先端研究のような新技術よりも、既存技術の組み合わせで成り立っています。
にもかかわらず、多くのエンジニアは大学での研究環境の影響から、専門性に意識が偏りすぎています。
当塾ではそのバランスを補正します。

まず、自社やチームの技術全体を7割で把握し、
「同僚との会話・レビュー・資料読み込み」と「書籍によるざっくり学習」を往復します。
分からない領域を恐れず対話に踏み込み、理解を広げていきます。
こうして「自分の深さ」を保ちながら横に視界を広げることで、抜け漏れが減り、全体最適が進み、意思決定が速くなります。
リーダーや中核エンジニアに求められる「横に強い開発力」を、実務と学習を通して体得していきます。

関係構築力—相手の文脈で動かす力

関係構築力
エンジニアは、他部門や上位層との接点を避けがち。
しかし、任せて安心と思われる人しか上には上がれない。
相手の事情を理解し、先回りして動ける人が、次のリーダーになる。
出世の鍵は、信頼と先回りにある。
(クリックで詳細を開きます)
開発には、商品の付加価値を高める方法が多くあります。様々な部門と関係構築することが重要です。
様々な部門と良好な関係を構築することで、付加価値を高めます。
開発組織の縦軸と、部門連携の横軸を意識して、様々な関連部門の人たちと関係性を構築することが重要です。
開発組織の縦軸と、部門連携の横軸を意識して、「面」の関係性を構築します。

企業の開発は、さまざまな立場の人が連携して戦うチーム戦です。
しかし、大学の研究室のような同質性の高い環境に慣れたエンジニアは、相手の立場を理解する力が育ちにくい傾向にあります。
同じ専門領域の仲間とは通じ合えても、他部門や上位層との意思疎通に苦手意識を持つ人は少なくありません。
しかも、真面目で優秀な人ほど「自分で調べて何とかする」傾向が強く、分からないことを聞き返さずにやり過ごしてしまうことがあります。
この積み重ねが、関係の断絶と手戻りを生みます。

当塾では、同僚 → 先輩/リーダー → 上位層 → 他部門へと関係の幅を広げ、
相手の制約・目的・KPIを読み取る力を鍛えます。
特に最初の一歩は、「自部門の上位層とパイプを持つ」ことです。
上層同士はすでに横でつながっており、あなたがそこにアクセスできるかどうかで、社内での影響力が決まります。

関係構築ができない人は、いくら能力が高くても上の仕事を任せてもらえません。
なぜなら上司は、「任せて安心できる人」に責任ある仕事を託すからです。
一方で、日頃から会話を重ね、上位層の意図を正しく読み取り、相手が動きやすい形で支えられる人は、
自然と「次のリーダー候補」として目に留まります。リーダーに抜擢されるとは、関係性の信用を積み上げた結果なのです。

この関係構築力は、単なる「人当たりの良さ」ではありません。
他部門の事情を理解し、上位層の目的を推測し、先回りして動く力です。
それができる人ほど、組織全体から「あの人はいい動きをする」「安心して任せられる」と評価されます。
その評価が、出世の最短ルートになります。
リーダーやマネージャーとして成果を上げるために、関係構築は欠かせない成長の基盤です。

ビジネス視点—価値と利益で設計を動かす力

ビジネス視点
「誰がどう使い、競合比で何が違い、いくら儲かるのか」。
仕様の実現は目的ではなく手段、企画は叩き台。
価値と利益の線上で設計を動かす力が、エンジニアを次の段階へ導く。
(クリックで詳細を開きます)
開発は、営業・企画・マーケと連携して、付加価値を生み出し、その価値を顧客に上手く伝えることで利益を実現します。
営業・企画・マーケと連携して、価値と利益の両方を高めます。

多くの若手エンジニアは、「仕様を満たせるか」「どこが難しいか」は説明できても、
誰がどう使い、競合と比べて何が違い、それがいくらの利益に結びつくのか」には答えられません。
しかし、事業会社として顧客の役に立ち続けるには、利益を出し続けることが欠かせません。
利益を出せなければ、継続提供も人材採用もままならず、顧客への責任を果たせなくなります。
エンジニアもビジネスパーソンである以上、設計判断を価値と利益の線上に置く必要があります。

当塾では、顧客の使い方/現状の代替手段/競合との差別化を起点に、
数年先を見据えた製品像を描き、仕様実現を利益のための手段としてタイムリーに補正します。
この変更なら早く・確実に・安くでき、価値は落ちない」という判断を、企画と開発が対話しながら機動的に下す力を養います。
企画は叩き台であり、開発現場の新鮮な情報を仕様に反映することが重要です。ここに、ビジネス視点の本質があります。

任される力—「任せて安心」を積み上げる力

任される力
不安な人には任せない。任せて安心と思われる人に、裁量と責任は集まる。
技術横断 × 関係構築 × ビジネス視点を土台に信頼を積み上げ、
仕事の報酬は次の仕事という好循環を自らつくる。
(クリックで詳細を開きます)
技術横断力、関係構築力、ビジネス視点を磨いていけば、任される力は掛け算で伸びる。
任される力は、3つの力の掛け算で大きくなる

「任される力」とは、この人に任せておけば大丈夫と思われるための総合力です。
不安な人に大事な仕事は任せられません。何かあっても立て直せると信頼される人だけが、責任ある仕事を託されます。

任される力は、組織のあらゆる階層で共通します。
社長は経営を、リーダーはチームを、若手は設計の一部を任されます。
人は自分の力量に見合った範囲しか任されません。任せて安心と思われる人には、いずれ大きな仕事が回ってきます。

その基盤となるのが、技術横断力関係構築力ビジネス視点です。
この三つを備えた人は、自ずと裁量と責任を拡げ、周囲から「次を任せたい」と思われます。

任されることは、最大の評価であり、最大の成長機会です。
指示待ちの作業は退屈でも、責任を負う仕事には面白さがあります。
仕事の報酬は次の仕事
より大事な仕事を任されるほど、個人と組織の成長が重なり、仕事と人生が同じベクトルで前へ進んでいきます。

エンジニアとして、もっと仕事を面白くしたい。
現場で信頼され、評価される自分に変わりたい。
そのために必要なのは、特別な才能ではなく、正しい努力の積み重ねです。
努力を成果に変える、再現性のある仕組みを用意して、あなたの参加をお待ちしています。

受講生の成果—4つの力の実践結果

当塾では、技術横断力・関係構築力・ビジネス視点・任される力という4つの力を体系的に鍛えています。
受講生の変化は個人の偶然ではなく、再現性ある指導メソッドの成果として現れています。
以下は、それぞれの力が実務でどう成果につながったかを整理した事例です。

定量的な成果

この章で紹介する定量的な成果は、数値で表せる「分かりやすい変化」です。
ただし、その裏側にあるのは、受講生一人ひとりの意識と行動の変化
たとえば――
「仕事が面白くなった」「自信がついた」「明確な目標を持てるようになった」
こうした定性的な変化こそが、成長を継続させる原動力です。

①人事評価の飛躍

視座・視野が半年で最高評価へ。

8項目中7項目が改善、3項目が最高評価、1項目が2ランクアップ。
8項目中7項目が改善、3項目が最高評価、1項目が2ランクアップ。

②短期間での成長

「年次」評価がラスト4か月で初のB評価へ上昇。

過去ずっとC評価だったが、受講4か月で初めてのB評価を獲得。
過去ずっとC評価だったが、受講4か月で初めてのB評価を獲得。

③長期的な成長の持続

その場限りではない、継続的な成長があります。

6カ月以降も継続的に評価が上がり続けている。
6カ月以降も継続的に評価が上がり続けている。

技術横断力の成果

  • 業務関連技術を中心に 30〜80冊の書籍をインプット
    機械・電気・制御・光学・材料・ネットワークなど、分野横断的な知識が統合された。
  • 「言われたことをやる」から「なぜそうなるのか」を自ら問い、
    技術・業務・製品・事業全体をつなげて理解できるようになった。
  • 製品の使われ方・顧客環境を意識して考えられるようになり、
    全体最適の視点で設計・改善を進められるようになった。
  • 「目の前の技術」から「事業を動かす技術」へ。
    技術者としての思考の軸が変わったことで、キャリアの視野も拡大。

関係構築力の成果

  • 会議・報連相・根回しへの苦手意識を克服し、
    上司や他部門との対話の質が向上。
  • 自ら社内を歩き回り、多くの同僚に顔を覚えられる存在に。
  • 経営層・役員層との接点を持ち、将来のキャリア像が一段上に変化。
  • 社長・役員との面談や座談会での発言機会を得て、
    自社を動かす立場としての意識を持ち始めた。
  • 改善アイデアを社長に直接提案し、全社施策として採用された事例も誕生。

ビジネス視点の成果

  • 役員層との座談会や展示会資料を通じて、
    事業・経営の視点から技術を捉えるようになった。
  • 「性能」ではなく「顧客価値・利益・経営貢献」を基準に考え、
    自社全体に対する貢献意識が芽生えた。
  • 製品を「会社の中でどう価値を生んでいるか」として説明できるように。
  • 経営層と会話できるレベルの言語化・視座を獲得し、
    自ら経営層を目指すキャリア意識が生まれた。

任される力の成果

  • 人事評価が下位層から上位層へと急上昇。
    8項目中7項目が改善、3項目が最高評価。
    最難関項目「視座・視野」が2ランクアップ。
  • 半年で上司からの評価が大きく変化し、
    「行動が変わった」「会話の質が高くなった」と評価されるように。
  • 「ほどほどでいい」から「どうせやるなら最高を目指す」へ。
    自己否定から自己成長への転換。
  • 重要テーマを任される頻度が増え、
    人事評価・年収・社内信頼のすべてが上昇。

成果のメカニズム—私の原点にある「やりきる力」

受講生が成果を出している――それには明確な理由があります。
それは、私自身が成果を出す中で体得した、成果のメカニズムが背景にあるからです。
私が「成果を出す人を育てる」ことにこだわるのは、このメカニズムを広く知ってほしいから。

学生時代、VR研究で米国SIGGRAPHやフランスのLaval Virtualに出展。
米国Walt Disneyから招待を受け、国内大会では大賞を含む3賞を総なめにしました。
e-sportでは日本大会を2連覇。大学と大学院を2年留年するほど、勝ち筋を徹底追求しました。
中高ではプログラミングコンテストで優勝を含む4回連続受賞。
小中ではデザインコンテストで全国大会入賞、県大会2席、市大会1席など10回の連続受賞。
家庭教師としては、高校中退の生徒を10か月で大検・東北大医学部医学科合格へ導き、翌年には東大理ⅢA判定。
自分自身も独学1年で東大模試ランクイン、慶應大医学部医学科合格ライン、東工大給費奨学生に選ばれました。

やると決めたら、成果が出るまでやりきる。
ただやるだけではなく、勝ち筋を攻める。


この姿勢こそが、すべての成果の源であり、エンジニア育成塾の指導哲学になっています。
成果は才能ではなく方程式。その解き方を一人でも多くのエンジニアに伝えたい。

その想いの根底にあるのは、成果を出すことそのものへの喜びです。

生きる喜び

難題に挑むと、わくわくします。
上手く行けば嬉しい。
どうすれば上手くいくかを考え、試すこと自体が楽しい。
世の中にないものを生み出した瞬間、それは最高の体験であり、自分の存在を証明する瞬間です。

私にとって成果を出すということは、
世の中に自分の存在を刻むことであり、自己実現でもあります。
成果を出し続けるという生き方。それ自体が、私という人間の在り方です。

喜びを広げたい

けれども、この喜びを自分だけのものにしておくのは勿体ない。
もっと多くの人に、結果を出すことの面白さ、そのために創意工夫して必死に頑張ることの素晴らしさを伝えたい。
ささやかな、自分なりの小さな成功であれば、誰にでもできるはずです。

子どもの頃、学校の休み時間に、みんなに勉強を教えてきました。
「どうして、これが分からないんだろう?」
自分には分かることが、分からない人がいる。

私は、その理由に強い興味を覚えました。
そして、「どうしたら、分かるようになるのだろう?」
これを一生懸命考えて、工夫して、教えてきたのです。

とても単純なことですが、人間というのは、
分からないとつまらない。
そして、分かると嬉しいのです。
加えて、分かってもらえると、自分も嬉しいのです。

教えるためには、自分が理解していなければなりませんから、必死に勉強して考えます。
さらに、自分が紆余曲折して理解したことを分解して、組み立て直さなければなりません。
分かってもらえたときの笑顔が原動力となり、教えることが好きで、得意なことになったのです。

以来、私自身が何かを学ぶときには、人に教える前提で学ぶことが習慣になりました。
――それが、エンジニア育成塾の始まりです。

私自身が、キーエンスの15年間で苦労して学んだことを、みなさんに伝える準備が整いました。
一緒に、成果を出す喜びを分かち合いましょう!